携帯ショップで一括1円、実質1円という表示で新型iPhoneを販売しているのを目にする機会が増えました。
スマホの販売方法は最近変化しており、一部機種は投げ売り状態と言われています。最新型スマートフォンのお得な買い方のトレンドを知らないと大幅に高い価格でスマホを購入することになってしまうので注意です。
最近の傾向をしっかり押さえて、お得なスマホライフを過ごしましょう。
- スマホは、同じ機種でも一括1円で販売されていたり、本体価格から割引なしの10万円近くで販売されていたりします。
- 携帯ショップや家電量販店に行ったとき、掲示されているスマホ*1の価格表示をみて、どういう仕組みなんだろう?と混乱することはありませんか?
- 激安スマホの値段のカラクリ、気になりますね。
- スマホ本体は安く、お得に買いたい
- スマホ販売の価格表示の仕組み(一括1円、実質1円の違い)がよくわからない
- 最近のスマホ販売の傾向を知りたい
この記事では、主要キャリア*2が顧客獲得のために活用しているスマホの販売方法、一括1円などの「一括払い」、実質1円などの「残価設定型ローン」について比較、解説します。
結論を先に言うと、一括1円はとっても「お得」です。スマホを新しくしたいと思っているなら、セールの機会を逃さず、スマホを新しくしましょう。
では詳しく確認していきましょう。
- スマホ価格表示の「本体一括」と「実質」の仕組みと違い
- 最新版スマホ(スマートフォン)機器本体の販売価格の仕組み
- 実質レンタル残価設定型スマートフォン購入時の注意点
- 激安価格に惑わされないスマートフォンの買い方のまとめ
スマホ価格表示の「本体一括」と「実質」の仕組みと違い
携帯ショップや家電量販店に行くと、次の写真のようなスマホの価格が店頭で表示されています。
1円?24円? えっ?そんな安いの?と思うような価格です。
iPhoneが一括1円!激安だね!
でも右隣のiPhone13mini*3が24円だったら、みんなiPhone13を買うんじゃないの?
よく見ると、価格のそばに小さく「本体一括」と「実質」って書いてあるでしょ。
この違いをよく理解してから契約しようね。
最新版スマホ(スマートフォン)機器本体の販売価格の仕組み
近年の総務省からの行政指導などにより、スマホはスマホ本体の代金と通信費用が分離されることとなりました。
スマホ本体を所有していて、電波が対応していれば、通信会社を変更してより安い通信料の会社に簡単に契約変更できるようになりました。
- 主要キャリアも顧客獲得(契約者増加)のために、スマホの販売方法を徐々に変化させています。
- スマホをお得に買い換えるには、セールを活用するのがお得。
結論から言うと、ナンバーポータビリティ(MNP)を前提とした割引セールを利用して携帯会社の契約乗換をすると、電話番号の変更なしで最もお得にスマホを買い換えることができます。
スマートフォン本体の価格は、例えばiPhoneを例にすると最新の機種は定価が10万円を超えるなど、簡単に購入できる金額ではなくなりつつあります。
そこで、最新の機種ではなく、少し前の機種の価格が下がるのを待って買うのが、お得にスマホ本体を入手するポイントです。
本体一括払い|スマホ本体は自分のもの
例えば10万円のスマホを買う場合、価格割引がない場合、一括払いなら10万円を最初に支払い、自分のものにします。
均等分割払いにする場合は、24回払いなら毎月4,000円強(10万円÷24回≒4,167円)を支払うこととなります。
この本体代の分割払いに毎月の通信費を加えるとかなり高額になってしまいます。
ただし、最初の写真のように、iPhoneなどのスマホ本体価格が大幅に割り引かれ、一括払いで1円になっている場合もあります。
MNP*4の条件がついている場合がありますが、かなりお得に購入できます。
残価設定型|スマホ本体は2年後に返却
2020年から主要キャリアの各社が、均等分割払い以外の支払い方法として、残価設定型ローンを設定しました。
残価設定型とは、例えば10万円のスマホの2年後の残価を5万円と設定すれば、毎月の支払いが2,000円((10万円-5万円)÷24回≒2,083円)に圧縮される仕組みです。
そして、2021年9月以降に、各社ともキャンペーン割引などと組み合わせて使えるように、残価設定型ローンをリニューアルしました。
主要3社の残価設定型分割払い*5
項目 | docomo | au | Softbank |
---|---|---|---|
名称 | いつでもカエドキプログラム | スマホトクするプログラム | 新トクするサポート |
開始時期 | 2021/9/24〜 | 2021/9/17〜 | 2021/11/17〜 |
支払方法 | 残価設定型24回払い | 1回目〜23回目は月額定額、 24回目に残額払い |
48回分割払い、月額定額 |
2年後 | 23ヶ月目までに機種返却か残額一括払いか残額分割払いを選択可能。 | 24回目に機種返却か残額一括払いか残額分割払いを選択可能。 | 25ヶ月目に機種返却すれば25回目以降の支払い不要 |
各社とも若干のズレはありますが、2年後に端末を返却すれば残債が免除されます。
最初の写真(SoftbankのiPhone13mini)の実質24円は1円×24ヶ月を支払い、25ヶ月目にスマホ本体を返却すれば残債(残価)がなくなるという仕組みなんだね。
スマホを返す必要があるので、端末返却時までにスマホ本体を壊さないように注意です。
実質レンタル残価設定型スマートフォン購入時の注意点
スマホの販売方法の変化、そして本体一括払いと残価設定型の違いがわかったと思います。
いつまでこのような販売スタイルが続くのかはわかりません。
最新機種を実質レンタルのような仕組みで格安で利用したいなら残価設定型を、手元にスマホ本体を残したいなら本体一括払いを利用すれば良い、ということになりますね。
- 毎月の支払いが激安でも、残債を必ず確認する
- 残債が残っている間に端末を壊さないよう気をつける
- 万一壊してしまった場合は修理代が高額になる
- 万一の修理代が気になるなら、保険に加入する
分割払いや残価設定型の場合は、支払い中は残債が残っているということをよく理解して利用しましょう。
分割払い=ローンを組む(借金をする)ということをしっかり理解しておかないと、あとでこんなはずではなかった、ということになりかねないので要注意です。
激安価格に惑わされないスマートフォンの買い方のまとめ
最新のスマホの販売方法の仕組みや留意点が理解できたと思います。
次のような店頭の値札表示を見ても、よく観察すれば、価格表示の内容がすぐに理解できると思います。
本体一括1円はものすごくお得ですね。また、1円でなく、本体特価25,355円だとしても、上の場合、iPhone12miniの本体価格は通常77,125円なので、必要なら買い替えでも良いかもしれません。
そして、残価設定型の場合は、{本体価格-割引額(MNP割引+販売店独自割引)-2年後の残価設定額}が、2年後に端末返却をする場合の実質負担額ですね。
この記事の当初作成時の2022年1月はiPhoneの一括1円はほぼiPhoneSE限定でしたが、その後iPhone12miniも上記写真の価格から2万円近く割り引かれて一括1円になったり、iPhone13miniが実質1円になったりしています。
そして、2022年3月にはiPhone12も一括1円(トータルでなんと約95,000円の割引(約73,000円+22,000円割引)!! ( ゚д゚))になっています。
ここまで値下がりが激しいと、買い替えどきが難しいですね。。
主要各社からスマホの購入方法にいろんな選択肢が提供されていることは良いことです。
ただし、激安販売が恒常化する一方で、本体価格が格安表示されている仕組みがよくわからない、と感じていた人もいるかもしれません。
しかし、この記事の内容で、最新のスマホ販売の料金の仕組みを理解していただけたと思います。
主要キャリアの残価設定型販売手法の提供により、最新型のスマホが利用しやすくなっていますが、次の点を考慮してしっかり検討しましょう。
- 本体一括払い、残価設定型ローンの違いをしっかり理解する
- スマホ本体を最新型に変更する必要性があるのか(1世代前でも日常利用には全く問題ない)
- スマホ本体は回収されても良いのか、手元に残したいのか
最新型のスマホは魅力的です。
ですが、衝動買いではなく、利用用途に応じて、一括1円というお得なスマホ販売のトレンドをしっかり押さえた上で判断し、「スマホライフ」をお得にエンジョイしましょう!
合わせてスマホ本体の入手後の、スマホの通信料金プランの見直し検討もお忘れなく。