あなたは世界自然遺産の「屋久島」に行ったことがありますか?
千年の時代を感じさせる自然と向き合ったことはありますか?
今回はもののけ姫やナウシカの世界観の聖地と言われ、スタジオジブリの宮崎監督が作画のインスピレーションを得た「屋久島」をご紹介します。
ジブリ作品の世界観のモデル、聖地と言われる屋久島ってどんなところ?
世界自然遺産に指定されているので、いつか行ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
生態系に独特のものが多いとされ、「東洋のガラパゴス」と言われることもあります。
- 縄文杉などの推定樹齢が数千年の屋久杉の巨樹
- 白谷雲水峡(もののけ姫の世界)
- 苔(コケ)
- ウミガメ
屋久島に行く方法|飛行機か高速船・フェリーを利用
屋久島は鹿児島県にある離島です。
屋久島には空港があり、飛行機で屋久島に乗り入れることができます。ただし、屋久島空港は大型機の離発着はできないので、小型飛行機でのフライト*1になります。
また、鹿児島市から、高速船*2が出ていますので、船で行くことも可能(約2〜3時間かかります)です。
縄文杉を見に行ったり、白谷雲水峡に行くなら島内での宿泊を2〜3泊以上は確保したいですね。
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屋久島の気候|亜熱帯から亜寒帯の気候
九州の南の方にあるので、あまり雪が降るイメージありませんよね。
でもね、わたしが行った時は少し雪が積もっていましたよ。
屋久島は東京23区より一回り小さい面積の島ですが、九州で最高峰の山があり、亜熱帯から亜寒帯の気候が同居していて、想像よりも実際行ってみて驚くことが多いんです。
ね?雪が積もってるでしょ?
宿泊していた麓には雪なんて全くなかったので、行った時はびっくりしました。登山を甘くみてはいけないですよ。
また、人里はそれほどではなくても、山の方では年中ほぼ毎日雨が降っていると言われています。
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スタジオジブリのアニメの世界観に影響を与えた自然を体感
屋久島に来たからには、縄文杉を自分の目で見にいきたいですね。
屋久島観光協会さんのルートマップを見てみましょう。
荒川登山口から縄文杉まで、往復で約22Km、トータル9時間くらいかかります。
縄文杉のある場所の高度は1,280メートルですから、麓との高低差も結構ありますね。気温に注意です。
登山道が整備されていますので、道なりに進めば初心者でも見に行けます。
早朝に出発(宿泊所は夜明け前出発等)して、ひたすら登山コースを歩き続けます。
途中でトロッコや、杉の木を切り出した人造物の痕跡を確認できたり、大自然の魅力を感じたりしながら進みます。
長時間のトレッキングですが、魅力の多いコースだと思います。
ウィルソン株|巨大な屋久杉の切り株に驚く
現地で実際に見ると驚きますが、ものすごく大きいです。切り株の中に大人が5〜6人入って動き回ってももへっちゃら。
詰め込めば余裕で10人以上入ると思います。
そして、切り株の中から上を見ると、こんな感じです。
不思議な空間です。見上げる方向によっては空がハート形になるようです。
縄文杉|何千年もの時間を感じるパワースポット
荒川登山口から縄文杉まで、片道4〜5時間かかります。*3登山道が整備されていますので、概ね歩きやすいです。
縄文杉は樹木の保護のため、一定の離れた距離からしかみることはできませんが、この日は残雪もあって神秘的、幻想的に思え、感動しました。
ただ、数千年生きている縄文杉から見れば、人間の一生の時間なんて本当に短いのだと思いますが、その人間に生殺与奪の権を握られている点でなんとも皮肉な感じもします。
ジブリ作品のテーマにもなっている、自然と人間の共生について考えてしまいますね。
白谷雲水峡の豊かな森|もののけ姫の世界のような景観
ジブリ映画の「もののけ姫」*4をご覧になったことはありますか?
映画に出てくる豊かな森のイメージは、屋久島の自然が参考にされたと言われています。実際に1995年に2回、美術・制作スタッフのロケが行われたそうです。
宮崎駿監督も「僕が日本というものに抱いていた妄想を形にする時に、スタッフに手がかりを与えるために行ったんです。僕は屋久島に行ったことがありますから。あそこはすごいです。普段、あまり自然に興味がない人でも感動しますよ。ぜひ、行ってみると良いと思いますね。」とコメントされています。
緑が濃く、自然の密度が高いので、風景描写にいのちを吹き込むきっかけになったのかもしれないな、と思ったりしました。
途中、野生のシカとも出会いました。
苔に覆われた樹木|風の谷のナウシカの腐海を思い出す
スタジオジブリの宮崎駿監督の作品に「風の谷のナウシカ」があります。1984年公開のかなり前の作品ですが、環境問題や戦争、そして自然との共生といった点で見応えのある作品です。
映画の中に「腐海」と言われる有毒の瘴気を発する菌類の森が出てきます。破壊と浄化(共生)の両面を持つものとして描かれていますが、この胞子植物の世界観が屋久島の森を歩いていると思い出されます。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、こんなことをおっしゃっていたそうです。
「その時、彼(宮崎監督)が言い出したのが「もう一回屋久島でやろう」。もう一回というのは、彼はある時屋久島へ行って、そこで原生林を見たことが実はナウシカのきっかけになるんです。腐海の設定ですね。」*5
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屋久島で自然との共生を考える|ジブリ作品の世界観が生まれた聖地
さて、いかがでしたでしょうか。
屋久島の大自然を感じてみたくなりましたか?
スタジオジブリの宮崎駿監督も屋久島について「普段、あまり自然に興味がない人でも感動しますよ。ぜひ、行ってみると良いと思いますね。」とおっしゃっていたとのこと。
屋久島はスタジオジブリの作品のモデルとなっている部分があり、その世界観を生み出した聖地と言えると思います。
わたしが訪れた際も、都会を離れて、数千年のいのちを感じたり、苔むす森林を体験して環境問題や自然との共生について考えてみる良いきっかけになりました。
みなさんにもおすすめです!ぜひ、いつか行ってみてください!