こんにちは!シンプルライフナビです。
今回の訪問先の旅行記ブログは、中国の北京が舞台です。
万里の長城や故宮(紫禁城)と並ぶ観光名所の、世界遺産の頤和園(いわえん)を探索します。
皇帝や西太后が愛した中国屈指の名園|頤和園
中国の清の時代の皇帝「乾隆帝」が造営した「頤和園」(颐和园 Summer Palace)は、1998年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている、中国屈指の名園です。
広さは日本の皇居の2倍以上、約290haあります。
上の案内図の「昆明湖(こんめいこ)」は人工の湖なんですよ!
現地で実際に見るとそのスケールに圧倒されます!人造湖だなんて信じられません。
もう、めちゃくちゃ広大です!本当にびっくりです!
昆明湖は清の乾隆帝*1が杭州の西湖を模して造ったと言われています。そして湖を造営するときに出た土砂を積み上げ、湖の北側にある万寿山も造ったと言われています。
ものすごいスケールの造園です。さすが皇帝。
その後アヘン戦争時の戦乱等により荒廃したものの、清朝末期の「西太后」が再建・造営し、その際にそれまでの名前を改めて「頤和園」と言われるようになったようです。
ただ、この再建に莫大な資金を費消したため、結果的に清国の国力を弱め、その終焉を早めることになったとも言われています。
頤和園のシンボル|美しい八角形の仏香閣
万寿山には、美しい八角形の塔の「仏香閣(佛香阁 ぶっこうかく)」があります。
頤和園のシンボルです。
仏香閣は昆明湖畔からよく見えます。
私が訪れた季節は冬でした。
北京の冬はとても寒くて、昆明湖は完全に凍ります。一部は市民のスケート場になることもあるようですよ。
かなり寒いので、冬に行くなら服装は万全の備えをして行ってください。
ユニクロのヒートテック超極暖に加え、ネックウォーマーも用意していくのがおすすめです。


私は、昆明湖側から仏香閣に登ることにしました。
湖畔の色彩豊かな世界最長の回廊(乾隆帝の長廊とも言われ、その長さがギネス認定されている)なども通って、先にすすみます。
いよいよ仏香閣に登ります。
とても人工の地形とは思えません。


途中、石造りの急階段を経由して登っていきます。
運動靴(スニーカーなど)で行かないと、きっと登るのに苦労するでしょう。
階段を上ると、大きな八角形の仏香閣の建物が目の前に見えてきます。
改めて、その壮麗さに圧倒されます。
屋根瓦には装飾が施されています。
仏香閣まで登り、上から昆明湖側を見下ろすと、皇帝や西太后になった気分を味わえます。
素晴らしい景色なので、是非登ることをおすすめします。
清朝末期の物語「蒼穹の昴」を読んで歴史のロマンを感じる
北京にある「頤和園」は、清朝との繋がりが強い建造物です。せっかく訪れるなら、歴史について物語を通じて知識を仕入れ、自分の空想力を試してみましょう。
激動の中国・清朝末期を舞台とした小説、浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズを読むことをお勧めします。
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中国の清朝末期(同時期の日本は明治時代)を舞台とした歴史小説。
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清朝内部の保守派と改革派の対立、そして貧民から宦官になる主人公の一人やその義兄(のちに科挙に合格)との交流や対立など、複数の人物(架空の人物、実在の人物)が絡まって物語が進んでいく。
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時代の流れに翻弄されながら、一生懸命に生きる人々が描かれている。場面描写が生き生きとしていて、想像しながら楽しめます。
蒼穹の昴(第1部)を読んだら、珍妃の井戸(第2部)、中原の虹(第3部)、マンチュリアン・リポート(第4部)、天子蒙塵(第5部)、兵諌(第6部)、とシリーズは続いています。
物語にグイグイ引き込まれると思うので、是非読んでみてください。
蒼穹の昴シリーズを読んでおくと、現地でも色々思いを馳せることができます。
北京市内から世界遺産「頤和園」に行く方法
一人旅などで頤和園に行くなら、地下鉄を利用しましょう。
公営バスだときっとどこで降りるかわからないと思います。


頤和園の地下鉄の最寄駅は北京市地下鉄4号線の「北宮門站」ですが、私は北京市地下鉄4号線「西苑站」から歩いていきました。
西苑站(駅)のほうが、頤和園を東側から観光できるので、園内を回遊しやすいと思います。東から入って、北に抜けるのが良いと思います。
なお、北宮門站(駅)から頤和園へは徒歩約5分、西苑站(駅)から頤和園へは徒歩約15分です。
開園時間は、4月1日~10月31日 8:30~17:00、11月1日~3月31日 9:00~16:00となっています。園内はとても広いので、全部回るなら半日以上かかると思います。
入園料は30〜60元くらい用意していきましょう。
なお、中国では現地の通信会社のSIMをスマホで利用した場合、グーグルマップなどのグーグルのサービスは使えません*2ので注意が必要です。*3
日本の通信会社の海外ローミングサービスを利用する場合はグーグルマップなども使えますが、私が現地で試した時は、位置の精度がかなりずれていました。
持ち歩けるガイドブックを1冊は持って行った方が良いと思います。
中国の北京は、日本と地理的には近いのだけれど、なかなか訪れる機会は少ないかもしれません。でも、中国は世界有数の世界遺産大国なので、世界遺産を見たい場合には外せません。
東洋の文化に関心がある、世界遺産に関心がある方は、頤和園にも是非行ってみてください。スケールの大きさ、壮麗さに感動しますよ!