楽天モバイルは利用料金が魅力的なため、契約している方も多いと思います。
動画やインターネット利用が多く、月間20GB以上のデータ利用がある方は「楽天モバイル」がおすすめです。
でも「スマホの通信回線の表示が圏外になってしまう」、いわゆる「圏外病」に悩まされることがあります。
パートナー回線エリアのローミング終了などにより、以前は回線が繋がっていた場所で電波が繋がらないことを体験した方もいるでしょう。(私も同様の体験をしましたが、最近は徐々に改善されています。)
この記事では、楽天モバイルを契約後、圏外病になって使えなくなってから、再び使えるようになるまでの経験をシェアします。
自宅の通信回線を全て一本化し、通信料金負担を月額3,000円程度にしたい、コスパが良い運用をしたい方には参考になると思います。
また、楽天モバイルの利用者の方で、まだ回線が安定していない方は、回線が安定して利用できるまでの対応や注意点の参考としてご覧ください。
楽天モバイル契約から通信回線が圏外〜復帰するまでの対策と注意点
楽天モバイルが第4のMNOとして携帯事業に本格参入したのは2020年3月です。
現在550万回線以上利用*1されています。
この記事は楽天モバイルを契約していて、圏外になることがある方や、これから楽天モバイルを契約しようと思っていて、大丈夫なのかなぁと思っている方を対象としています。
楽天モバイル回線は、まだ圏外になることがあるので、サブ回線と組み合わせて運用するのがおすすめです。
楽天モバイルとの契約
私が楽天モバイルを契約したのは、2020年4月でした。正式なサービス開始後から1ヶ月後なので早い方だったと思います。アーリーアダプターという部類でしょうか。
当時は契約から1年間利用料無料、通信量無制限OKという、太っ腹な企画が行われていて、楽天回線が繋がらない場合はauの回線をローミングで利用できるという条件でした。
私は、自宅の光回線なども解約して、それまで契約していた携帯通信会社も思い切ってナンバーポータビリティ(MNP)*2し、通信回線を一本化するため、乗り換えました。
パートナー回線のローミング打ち切りで電波が圏外に
それから約1年は快適に利用できていたのですが、楽天モバイルの自社通信網のカバー率が地域の一定水準を超えるとauとのローミングが順次打ち切られるという仕組みがあり、そのせいか急に電波が繋がらなくなってしまう、という現象が発生し始めました。
いわゆる「圏外病」とは、楽天モバイルのサービスエリアになっているにも関わらず、スマホの電源を入れても「圏外」となってしまい、電話もネットも使えなくなってしまう現象です。
私の住んでいる場所では、2021年4月頃には楽天モバイルが圏外になってしまい、使えなくなってしまいました。
楽天回線網の急速な整備で電波回復
それから9ヶ月たち…
ようやく自宅周辺の通信設備が増強されたのか、圏外表示が消え、普通に使えるようになりました。*3
楽天モバイルの電波塔や基地局の整備が急速に進んできているのだと思います。
この記事では電波が圏外表示になってから復活するまでに対応したことや注意点について、ご紹介します。
楽天モバイルの圏外表示が継続するようになった時の対応
楽天モバイルの圏外が継続するようになったあと、次の対応を行いました。皆さんの検討の参考にしてください。
- 圏外になった楽天モバイルの契約を継続するのか、解約するのか
- 継続するなら入手しておきたい、デュアル回線対応端末
- 楽天モバイルを継続する場合、組み合わせる回線をどうするか
- 楽天モバイルが圏外病から回復後の組み合わせ回線について
- 楽天モバイルが安定して使えるようになった時の対応
圏外になった楽天モバイルの契約を継続するのか、解約するのか
楽天モバイルが圏外になる場合、契約を維持するのか解約するのかの判断がまず必要です。
一般電話の受電が多いのか、少ないのかで判断するのが良いのではないかと思います。その理由は次の通りです。
(一般電話には、データ通信を使用する、LINE電話などのアプリの通話は含みません。)
電話の待ち受けや受電が多い場合は、スマホが圏外だと連絡を受けることができません。これはかなりのストレスになるので、楽天モバイルの利用は諦めて他社に電話番号ごと乗り換えた方が幸せになれると思います。
それに対して、電話することは多くても受電が少ない方や、一般電話は少なく、LINE電話がメインという方は、楽天モバイルを生かしたまま維持することをお勧めします。
その理由は後述しますが、楽天モバイルが圏外でも、他社のデータ通信と組み合わせて「楽天LINKアプリ」を使うと、無料で電話かけ放題を利用できるためです。
- 一般電話の待ち受け、受電が多い場合、圏外だと支障をきたすので、他社への乗り換えを検討
- 架電は多くても受電は少ない場合は楽天モバイル回線を維持でOK
楽天モバイルは、解約しても解約手数料はかからないので、気軽に試すことができるのもメリットの一つです。
継続するなら入手しておきたい、デュアルSIM回線対応端末
圏外になっていても楽天回線を維持する場合、可能ならデュアルSIM回線端末を入手しておきましょう。
デュアルSIM端末というのは、物理SIMとeSIMを使えるスマホ端末のことで、通信会社を2社以上同時に使うことができる端末です。(最近のiPhoneは全て対応しています。)
ナンバーポータビリティ制度(電話番号持ち運び制度)を利用すると、格安で新型の端末を入手できるキャンペーンが実施されることがあります。そういう機会を活用しましょう。
スマホを安く購入できる場合、必ず「一括」購入を選択しましょう。*4
残価設定型の「実質●円」は実質的に借金が残るので、キャンペーンをしている通信会社の高い料金を指定期間利用するつもりがないなら、手を出さないことをお勧めします。
デュアルSIM端末が用意できなくてもスマホが2台あればこの後の記事の内容を活用できますが、端末と通信会社の相性(電波の対応状況)によっては使えないことがあること、2台持ちより1台にまとめた方が便利なので、デュアルSIM対応のiPhoneを入手しておくのがおすすめです。
圏外の楽天モバイルを継続する場合、組み合わせる回線をどうするか
楽天モバイルで圏外になることが多くても契約を継続する場合、デュアル端末があると楽天モバイルと別の通信会社を同じスマホに同居させることができます。
つまり、楽天モバイル回線が繋がらない場所でも、もう一つの回線がつながっている状態になるので、ネットを見たり、電話をかけるのは問題なく対応することができます。
動画も見る、回線が繋がっていないと不安、という場合は上記記事で紹介しているahamoとの組み合わせは快適でしたので参考にしてください。
楽天モバイルが圏外病から回復後の組み合わせ回線について
私の場合は、楽天モバイルの回線が圏外になるようになってから約9ヶ月後、急に回線が繋がるようになりました。おそらく楽天モバイルの電波塔が近所にできたのだと思います。
安定して楽天モバイルが繋がるようになったため、再び通信回線(組み合わせるSIM)の見直しを行いました。(一部省略していますが、これまで下表の流れで見直ししています)
時期 | 組み合わせなど | 備考 |
---|---|---|
契約初期(ローミング接続時期) | 楽天モバイル | 楽天モバイル回線が繋がらなくてもローミング回線につながる場合 料金は税込約3,300円/月 |
楽天モバイル電波圏外期(ローミング打ち切り) | 楽天モバイル+ahamo | 受電は原則留守電 料金は税込約3,000円/月 (楽天0+ahamo) |
楽天モバイル電波復活 | 楽天モバイル+ LINEMO |
楽天モバイル電波安定の確認期 料金は税込約4,300円/月 (楽天3300+LINEMO) |
楽天モバイル安定受信期 | 楽天モバイル+povo2.0 | 楽天モバイルで安定して受電期 料金は約3,300円/月 (楽天3300+povo0) |
上の表の、「楽天モバイル電波圏外期」は、動画をガシガシ見たり、雑誌サブスクをしている人、インスタを毎日見ないと死んじゃう人は月間20GBの容量だと心許ないかもしれません。その場合は3大通信会社のデータ利用量無制限プランを利用した方が良いと思います。
私の場合は、動画はスマホで見ることが多く、その場合ahamoでは高速通信20GBを使い切った後も1Mbpsの通信速度が確保されるため、動画視聴に不自由することはありませんでした。(ただし、雑誌のダウンロードなどは時間がかかって不便なため、喫茶店の無料WiFiでダウンロードしたりして凌いでました。)
楽天モバイル回線が復活して安定してつながるようになると、今度はデータ使用量の無制限が効いてきます。
本当に電波が安定したのかしばらく様子見し、そして維持費を安く抑えるため、ahamoをLINEMOの3GBのミニプラン(税込990円)に切り替えました。
万一楽天モバイル回線が使えなくても、他社回線でカバーする、ただしコストは抑えるという戦略です。
結果的には、自宅周辺でも、職場周辺でも楽天モバイル回線で問題なく繋がっていることが確認できました。
そこで、最終段階として、LINEMOをpovo2.0に乗り換えしました。
なお、ahamoもLINEMOもpovo2.0も契約手数料や解約手数料はかかりませんが、契約月は日割り計算、解約月は1ヶ月分の料金請求となるので、切り替えタイミングは月末の数日前が良いと思います。
楽天モバイルが安定して使えるようになった時の対応
楽天モバイル回線が圏外になって使えなくなってから約1年。
楽天モバイル回線は、今でも場所によっては繋がらないことがありますが、現在の生活圏のなかではだいたい電波がカバーされるようになっています。
約1年間、圏外病対策のため、使えるSIM巡りで迷走しましたが、最終的には楽天モバイルとpovo2.0*5の組み合わせに移行しました。
現在のところ、快適に利用できています。
当初の目的としていた、データ使用量無制限と通信費の節約も両立できそうです。
パソコンとの接続もスマホのテザリング利用で全く問題ありません。(スマホの電池の消耗は激しいかも…)
このブログも、自宅に光回線やWi-Fiなしでの運営を継続できています。
(今月はすでに75GBも使ってます。また、今でも右上の図ようにたまに繋がらなくなるのはご愛嬌ということで。少し不便ですが…)
このように、楽天モバイル回線を利用すれば、通信費用を一つにまとめることができます。ただし、電波状況が良くない場合は、この記事のように苦労する期間があります。
でも、通信環境が良くなった今、通信量が月間20GB以上の方は、楽天モバイルがコスパ最強で通信速度も快適ですよ!
この記事が楽天モバイルをどうするか、悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。